はいたーい!
今回は女子が大好きなスウィ~ツ!(失礼!最近はスイーツ男子も沢山いますね(;゜ロ゜))
沖縄で300年以上続いている格式高い琉球伝統菓子店「謝花きっぱん店」さんをチャーミー!
300年以上前から継承されている琉球のスウィーツ「きっぱん」!!
???「きっぱん」って???なんぞや???
って方もいらっしゃると思います。
「きっぱん」って何?
きっぱんは、「橘餅」と書きます。
女性の手のひらに乗っかる程度に小さくて、白くて丸い形状をしています。
手作りの為、一個一個の表情が異なります。
300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。
やんばる(沖縄本島北部地方)産の「カーブチー」や「ク二ブー(九年母)」
他、やんばるで収穫される在来種に近い5種類の柑橘と砂糖のみで作られる琉球王朝伝承のスウィーツです。
あの、向田邦子さんも愛した「きっぱん」
『女の人差し指』(文春文庫)には向田邦子さんの「きっぱん」への想いが綴られています。
琉球王朝時代、「橘餅(きっぱん)は尚家から九年母(くねんぼなど)の「王」といわれる羽地蜜柑が届けられ、それを原料としてつくり献上されました。
また、冊封使が来島した際の饗応料理、御冠船料理の献立で、菓子・干物・果物など16種の菓子の中に、橘餅・冬瓜漬が共されています。
一般の人が口にできるようになったのは明治以降のことです。
「きっぱん」の作り方をチャーミー!
カーブチーや「ク二ブー(九年母)」の皮をむく作業から始まり、水分がなくなるまで煮詰め、きっぱんの形を形成できるまでに丸4日間を要するそうです。
最後に液状に溶いた砂糖をコーティングして出来上がり。全て手作業!!
炊き上がったみかんの果肉の煉り具合の見極めなど、熟練した職人の目で一つ一つ確かめながら手作りされています。
「きっぱん」と並び、同じく伝承されているスウィーツ「冬瓜漬」があります。
「冬瓜漬」もまた「きっぱん」と同じく、材料は冬瓜とお砂糖のみです。
どちらも大変、手間暇かかるスウィーツで、
これら二つのスウィーツを扱っているお店は現在「謝花きっぱん店」さん一軒のみになっています。
「きっぱん」のお味をチャーミー!
例えると、マーマレードですかね?沖縄の柑橘系で作られた固形マーマレードって感じです。
そして、あの外側の白いのはお砂糖です。
「きっぱん」が出来上がるまでの工程を見ると最後に液状に溶いた砂糖がコーティングされています。
なので、凄く甘ったるいだろな?というイメージがありましたが、
いやいや、さらっとした甘味。というか、全然甘ったるくない!!
噛んでいくうちに、お口の中に「カーブチー」のほろ苦さと甘さがやって参ります!
お次に「クニブー(九年母)」の香りが鼻から抜けます!
ん~、爽やか!!
お店のリーフレットのお召し上がり方では、スライスしてとありますが、
一個ペロッといけちゃいますよ!!(笑)
「冬瓜漬」のお味もチャーミー!
とても、あの「シブイ(冬瓜)」とは思えない食感と甘味。
シャリシャリとして、お口の中でほどけて上品な甘みが広がります。
なんであの「シブイ(冬瓜)」がこんな食感になるの?不思議です。
今まで「シブイ(冬瓜)」は豚肉と煮込んだり、サラダでしか食したことが無かったので
新しいスウィーツに出会った感覚!!未知との遭遇!!目からうろこ!!
でも違うんですよね、沖縄に300年以上も前から継承されてきた伝統菓子なんですよね!
私は沖縄に〇十年生息してきたのに・・・
一番身近な物を知らなかった・・・
琉球王妃も「きっぱん」や「冬瓜漬」でアフタヌーンティーを楽しんでいたのかしら・・・?
「きっぱん」「冬瓜漬」の新しい食べ方をチャーミー!
ぶくぶく茶やさんぴん茶、コーヒー、紅茶のお共に最高です!
また、「冬瓜漬」は泡盛と相性抜群!!
他に「謝花きっぱん店」さんのリーフレットに、若女将が推奨する食べ方が載っています。
それは、何と!!生ハムやチーズとの組み合わせでした。
早速試してみましたよ!
「冬瓜漬」を生ハムで巻き巻きして、スライスしてお口にパクッ!
ん~!!最高!!
期待通り、「冬瓜漬」の甘味と、生ハムの塩じょっぱさがマッチ!!
また「冬瓜漬」のシャリシャリ食感と、生ハムのしっとり食感が絶妙!!
そして、チーズも然り!
もしかして、ワインともいけるんじゃないかと、ワインも購入!
正解~~~!!合うっ!!
赤、白どっちも行けます。私は白が好みです♥
何ておしゃれな!!
さすが、ヨーロッパ帰りの若女将!!(謝花久乃さん、6代目)
琉球の伝統的スウィーツをこんなに洗練された
「STUZZICHINI=ストゥッツィキーニ(おつまみ)」に変身させちゃった!!
伝統を守りつつも、新しい息吹を吹き込む!
素晴らしいですね!
「謝花きっぱん店」の若女将をチャーミー!
1977年、那覇生まれ。那覇の高校から関西大学英語英文科に進学し、交換留学で1年間イギリスへ。卒業後、再びイギリスに渡ってロンドンの大手金融系企業に就職し、アナリストとして働く。結婚、出産を含む10年に渡る海外生活を経て、実家の家業であった「謝花きっぱん店」を父から引き継ぐために帰沖。琉球王朝時代から300年続く銘菓、「きっぱん」と「冬瓜漬」の6代目継承者として、現代のライフスタイルに合わせた新しい味や食べ方を考案し、“伝統”の未来を日々切りひらいている。
沖縄大学インタビューより
イギリス在住時代にパリを訪れた際に出会ったスウィーツ「パット・ドゥ・フリュイ」と出会い
「謝花きっぱん店」の将来への可能性を感じたそうです。
現在、ハムやチーズの他にも、カカオや抹茶、ココナッツで包んだり、
ハーブで風味付けをしたり、ラム酒やシークヮーサーにつけ込んだりと、
「謝花きっぱん店」6代目代表(謝花久乃さん)の奮闘は続きます。
300年以上前からある、琉球の王様に献上されていたお菓子が今でも食べられていることは、とてもすごいことですよね。このお菓子の存在が琉球の歴史そのものだと思いますし、とても手間ひまのかかるお菓子ですけれど、「沖縄の宝」としてずっと守っていきたいという想いがあります。
「守る」というより、「育てている」といったほうがいいかも知れません。肩肘をはって「守ろう」とすると、息切れしてしまいますから。自分も楽しみながら、「食べたいな」と思うものをつくっていくと、皆さんも喜んでくださいますね。沖縄大学インタビューより
と、素敵な笑顔で語られています。
いや~見とれちゃいますぅ~♥
琉球、沖縄の伝統を現代の若者達がしっかり支え、伝承しています。
頼もしいですね!そして誇りに思います!
「謝花きっぱん店」さんには、これからちょくちょくお邪魔します!!
マーサルムン(おいしい物)には目が無い、ガチマヤ~(食いしん坊)ですから!!
「謝花きっぱん店」
場所:〒900-0014 沖縄県那覇市松尾1丁目5-14
電話番号:098-867-3687
営業時間:10時~17時(日曜日定休日)
コメント