琉球競馬(ンマハラシー)!沖縄に古代から伝わる競馬?!沖縄に競馬ってあるの?!

はいた~い、皆さん。
今回は、琉球競馬(ンマハラシー)を見ていきましょう。
んっ?沖縄に競馬ってあるの?って思った方、多いのでは?
実は私も???でした!
では、琉球競馬(ンマハラシー)を見ていきましょう!

琉球競馬(ンマハラシー)って何?

まず、「ンマハラシー」???って何?ですよね
そこで・・・「ンマハラシー」って言葉の意味から説明いたします\(^O^)/
「ンマハラシー」は沖縄方言です。

二つの単語から成り立っています。
まず解体して見ていきましょう~!!
「ンマハラシー」「ンマ」は沖縄の方言で「馬(ンマ)」の事。
「ハラシー」は直訳すると「(走らせ)競争」です。
他にも「ハラサー」「ハラセー」とも表現します。
どちらもざっくりとンマスーブ「馬の走り競争」の意味です。
回りくどかったですが、つまりは「競馬」です!!

では琉球競馬(ンマハラシー)のその特徴をチャーミー!

「ンマハラシー」のその競争の特徴は本土の「競馬」とは性質を逸します。
本土の「競馬」は早さを競うのですが、琉球競馬「ンマハラシー」は
ンマ(馬)たちのその走る姿の美しさを競うのです。
脚の運びのリズムや姿勢の美しさ(優雅さ)等を競うものだそうです。
宮古馬や八重山馬など小型の沖縄在来馬が多く、1対1の勝負です。
馬主達は出場馬を精一杯に「ハイカラー(オシャレ)」させるんです。
2頭が直線走路を、常歩(なみあし)と速足(はやあし)の中間の速度で
美しさをみせるものとされ
「イシバイ(並足)」や「ジーバイ(地走り)」と呼ばれる“細やか”で“ゆったり”した足の運びで、
右前脚と右後脚、左前脚と左後脚を同時に動かす「側対歩」(そくたいほ)(人のナンバ走り
のようなもので移動しながら、速さだけではなく、その脚の運びのリズムや馬の姿勢の美しさ
“美技”(優雅さ)を競うものだそうです。

鞍の上に水を入れた茶碗をおいても、一滴もこぼさないような走り方は
芸術的というよりほかに言いようがない。

— 『琉球歴史物語』 新屋敷幸繁著 月間沖縄社 初版1976年1月[9]


前述で「つまりは『競馬』」と申し上げましたが、その「ンマ(馬)」達が競い合うのは走る速さでは無いのです!!
「ンマ(馬)」達の走る姿の美しさを競う競馬なんです!!
おそらく、世界広しといえどもここ沖縄にしか無い!!んじゃないでしょうか?!

琉球競馬(ンマハラシー)の歴史をチャーミー

「ンマハラシー」は琉球王朝時代から1943年(昭和18年)まで続いていた伝統競馬であり
一旦は開催が途絶えていましたが、2013年に約70年ぶりとなる復活を果たした。
復活後は今回で5回目の大会となる。今回は31頭が出走、復活後最大の出走数となった。
在来馬のヨナグニウマも出馬した。
琉球競馬は、洋戦争太平末期の沖縄戦の前まで沖縄県内各地で盛んに行われ
人々が熱狂した1943年(昭和18年)那覇市での開催を最後に途絶えたと報じられている。

第一次世界大戦以降の軍馬の需要拡大で在来馬の去勢法が施行され
小型の在来種の大型改良の強行(大型馬移入による在来馬の駆逐・在来馬の去勢
が進んだほか、深刻な経済不況のいわゆる「ソテツ地獄」、戦争への備え、
島民の価値観の変化などが途絶えた原因といわれる。
1733年の「那覇横目條目」(条文)では馬食が禁じられたそうです。
「牛は年老いて使役に堪えられなくなった場合、あるいは、病人、
70歳以上の老衰した人の滋養食料として必要な場合、届け出れば処分してもよい。
だが、馬は絶対に処分してはならない」。とあったそうです。
馬は役畜としての価値が牛以上に高かったからです。
琉球王府は馬が死んだ場合、役人立ち合いのもとで埋葬することまで義務付け、
食用にしないよう監視の目を光らせました。馬泥棒を働いた士族が
法令「牛馬畜類盗律」により慶良間諸島に2年間の流刑に処せられる事件も起ったそうです。

琉球競馬(ンマハラシー)を愛する熱い男がいます!

スポーツニッポン競馬担当の梅崎晴光(うめざきはるみつ)氏というお方がいらっしゃいまして
何だか「琉球競馬(ンマハラシー)」に魅了されたようで、梅崎氏曰く
「現代の競馬はスピードスケート」、琉球競馬(ンマハラシー)は
「美技を競う2頭立てのフィギュアスケート」
と著作「消えた琉球競馬 幻の名馬『ヒコーキ』を追いかけて」で表現されています。
学会において「速さや力強さではなく、走りの美しさを競う点で、世界に類を見ない」
と評価されているそうです。

「細かな美にこだわる琉球王朝士族の精神性を反映したもの」と解釈している。
また、琉球競馬が美を競う形になったのは、沖縄が土地が狭く勾配がきついという事情からではないか?
と推測。 琉球馬を飼育する動物園「沖縄こどもの国」(沖縄市)は、琉球(沖縄)では
戦(いくさ)の必要が無かったため強い馬に改良する必要が無く、馬は小さいままで速さを競うよりも美しく走る競技が発生したと解説している。

その梅﨑氏が今年の2022年11月20日(日)に来沖し「沖縄在来馬を知るシンポジウム2022」で熱く語っていました!!

沖縄の方言は「ん」から始まる言葉は珍しくない!

余談ですが、沖縄方言には「ん」から始まる単語がたっくさんありますよ。
ちなみに、馬は「ンマ」
でも牛は「ウシ」です。???
最近の30代以下人達は方言を使わなくなったので、あまり知らないと思いますが
カバが小さい頃は、しりとりゲームは無限ループでしたよ笑笑笑・・・

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