はいたーい!皆さん!
もあい「模合」って聞いたことあります?
年配の方は沖縄の方言で「ムエー」とも言います。
沖縄では現在でも気の合う仲間や親戚などで行われている助け合い的な
「金融活動」です。
親戚や同級生、職場の仲間、趣味の仲間、PTAなど、色んな形の
もあい「模合」がありますよ!
沖縄独特の文化です!
もあい「模合」の発祥と意味は?
もあい「模合」とは民衆の間で広がっていった「金融活動」です。
親戚同士や友人同士などで少しのお金を持ち合い、
まとまったお金にして入り用のある家から順番にお金を貸しあいました。
例えば、「今月や金城さん家に子供が生まれるから金城さんに取らそうね。」だとか、
「来月やわったー長男(我が家の長男)がニービチ(結婚)すくとぅ(するので)
わんかい(私に)とぅらちくれー(取らしてくれ=ください)」
と言うように、親戚や仲間同士が一時的にお金を貸しあいました。
民衆の間で気軽にまとまったお金が工面できる金融システムとして
確立されて現在まで、もあい「模合」は続いています。
昔から沖縄に根付く「ユイマール」相互扶助精神の「金融活動」です。
もあい「模合」のシステムをチャーミー!
もあい「模合」のシステムはこのようになっています。
もし10人で模合を始めたとします。
毎月一度、飲み会や食事会を催してその10人が一同に集ります。
その月にお金をもらう人が親になります。
その親がその月の幹事を務めます。
もし毎月1人5千円(仮)を模寄り親に預けると
5千円×10名=5万円をその月の親がもらいます。
その次の月の5万円は、まだもらっていない残り9人のうちの誰かがもらいます。
それを順番に繰り返し10人全員がもらい終わったら、
スタートに戻る。という単純なシステムです。
模合のシステムは、預けた金額分のお金は必ず最終的に手元に戻ってくるので損も得もないです!
参加メンバーの加入・脱退は自由です。
沖縄の人は損も得も無いのに何でもあい「模合」やるの?
損も得もないのに沖縄の人は何で、もあい「模合」をやるのでしょうか?
その理由は、もあい「模合」のそのシステムとコミュニティのあり方でしょう!
模合の発祥は古く、その原型は18世紀以前の琉球王朝の時代にはすでに存在していたようです。
しかし戦後の金融市場の整備の遅れや、金利の高さなどから一般庶民が銀行から
融資を受けるのはとても無理!
そこで、もあい「模合」のシステムなら小額を預けて、
自分が必要な時にまとまったお金を手にできると言う具合です。
銀行で身分証明や印鑑や保証人なんて煩わしい証明書も必要ないし
毎月気のあった仲間と会って色んな情報交換をして、横の強い繋がりが出来て、
何より \楽しい!/ のです!!
もあい「模合」は親戚や友人模合だけじゃない!
もあい「模合」は親戚・友人だけではなく、経営者達で催される物もあるようです。
沖縄でビジネスをするには横の繋がりが大切。
もあい「模合」をする事で、色んな情報交換が出来るので
お互いの事業についての知識が深まったり
何かあったときはすぐに助けてもらったり
お互い仕事の発注をしたりと親睦を深めながら経済を回せるそうです。
もあい「模合」には持ち逃げ!という落とし穴も
当然、お金が関わるのでトラブルはつきものです。
お金を払えなくなる人や、持ち逃げする人もいたり詐欺をはたらく人もいたりします。
なので、もあい「模合」は、だれとやるのかも非常に重要ですし、
仲間との信頼がなによりも大事になります。
そんな事から自然に仲間との関わりが深くなっていくので、
沖縄人は横の繋がりが強いとも言われます。
現代では、さまざまなトラブルを避け、みんなの負担が大きくならないように
小規模でやることが多く、昔の経営者模合のような高額規模の模合は少なくなっているようです。
持ち逃げされた後はどうなるの?・・・
夜逃げして何年も島(地元)に帰って来れない人や、疎遠になった人もいました・・・(;.;)
でも、模合仲間の絆?連絡網?が強くて、総幹事は大体どこにいるか把握しています。
数年したら持ち逃げされたこっちから
「帰って来いよ!誰も恨んでいないよ!」なんて優しい言葉がかけられ
以前のように和やかな仲に戻ることもしばしば有ります。
本当のお話です・・・。
お金は人間が生活していく上で、重要なツールですね。
皆で知恵を絞って、助け合い、親睦を深めながら循環させるもあい「模合」って良いのですが
お金は人を狂わせるという側面も持ち合わせていますので
誰とやるのか、そして、その仲間との信頼がなによりも大事になります。
現在の若者の間の、もあい「模合」事情は?
模合は現在の沖縄県民の若物にも愛され続けています。
理由は、相互扶助・親睦の役割が大きいからでしょう。
実際に、沖縄では100均店や文具店で「模合帳」が普通に売られていたり、
模合専用のアプリがあったり、飲食店で「模合にご利用ください!」
と言う張り紙もよく目にします。
そういうのを見れば・・・!
現在でも、もあい「模合」は沖縄県民に浸透しているのは一目瞭然ですね。
もあい「模合」専用のアプリでは、模合名義での通帳も開設できて、
金額を振り込んでおけばその日に行かれなくてもOK!
今でも沖縄の模合は気の合う仲間とつながりを深める「第三のコミュニティ」として
若物にもカジュアルに浸透しているようです。
沖縄の模合のような庶民金融は、かつて全国にありました。
それらは「無尽(むじん)」と呼ばれ、庶民金融としてのみならず、
中小企業金融としての側面も大きかったそうです。
それが金融制度の近代化にともない、次第に淘汰されていきます。
いまとなっては都市部ではほとんど開催されることはないですが、
岐阜県や山梨県の一部ではいまだに続いているところもあるそうです。suumo journalより
あい!
お母さんも今日は「ムエー」だったさ!
あい!
もう4時なるね。行ってこようね!
夕飯は何か適当に食べといてね!
今月は「パルコシティの叙々苑」でよ~!!
食べ飲み代は自腹だけどさ・・・\(^O^)/
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