はいたーい。今回は沖縄の見た目は少しグロいけど、食すと・・・うっまい!!
略して「グロうまっ!!」な沖縄三大ソウルフード(私の中で)をチャーミー!
沖縄には、「ソーキそば」「ゴーヤーちゃんぷるー」「中身汁」「ラフテー」
「クーブイリチー」「足テビチ」・・・等々伝統的な料理や、
「タコライス」のような近年の代表的な郷土料理が沢山あります。
がっ!! さ・ら・に!!
年に2、3回食べるかな?
いや、もしかして2、3年に一度しか食べないかも・・・?
という、ディープな「グロうまっ!!」なお料理をチャーミーしていきます!
個性がかなり強いお料理になります。
グスーヨー(皆さん)、付いてきてね(笑)!!
沖縄県民のソウルフード、イカスミ汁をチャーミー!
見た目が、んっ?何が入ってるの?と中身が見えない程のまっ黒いお汁。
中にはイカの切り身と豚ロースや三枚肉などその家庭のお好みの豚肉が入っていて、
トッピングに「ンジャナ葉(ニガ菜)」という苦~いお野菜が欠かせません。
この「ンジャナ葉(ニガ菜)」の形がウサギの耳に似ていると言うことで、
「うさじぬみーみ(ウサギの耳)」と昔のオバー達がよく言ってました。
このイカ墨汁、見た目がまっ黒くてグロテスクに見えますが、イカの香りと味がイケてます!!
イカの歯ごたえも心地良いですよ!
隠し味にお味噌も少し入れます!
そして、鰹出汁と豚から出るうまいエキスとイカ墨の融合感!!
んっ~~!!一瞬で虜になっちゃいますよ。
また、「ンジャナ葉(ニガ菜)」がアクセントになり、なんともネイティブ沖縄エスニックな「グロうまっ!!」料理です(笑)
ご家庭でも割と簡単に調理できます。
レシピはこちら→
例えれば、イカ墨パスタを食された方は良くご存じかもしれません。
そう、あの深い味と香りとコクです!
・・・魚介類が苦手な方は、厳しいかもしれないです・・・ごめんなさい・・・
でも、グロイ見た目には負けないぞ!!
しかも、薬膳的効能が凄いんだぞ!!
↓↓↓是非、こちらをお読みください↓↓↓
イカ墨を食べるという文化は、地中海近辺で始まったという説があり、中世ヨーロッパでは、滋養強壮や病気の良薬として用いられていたとか。イカ墨には細胞の再生やエネルギー代謝を促すビタミンB2や、ビタミンEも豊富に含まれている。ビタミンEは抗酸化ビタミンともいわれ、動脈硬化を予防し、コレステロールを減少させる働きがあるとされている。
イカ墨の黒い色素成分は、メラニン。アミノ酸の一種で、高い粘着性をもっているため、抗菌作用や整腸作用、血流よくする働きがあり、食材としても価値が高い。タウリンなどの栄養成分も豊富に含まれており、肝機能を高める役割があり、糖尿病のなどの生活習慣病の予防の面でも期待されている。沖縄では、出産した女性が最初に食べる料理としても用いられ、のぼせや頭痛、肩こり、産後の回復によいとされてきたという。
また、最近注目されているのが「ムコ多糖」という栄養成分だ。濃いゼラチン性の物質で、関節や眼球、動脈に多く含まれている。身体の中のウィルスを撃退する働きがあるとされ、損傷した細胞を再生する働きは、医学界でも期待が集まっている。
ほかにも、美容成分として知られるヒアルロン酸と同様、肌をいきいきとさせる働きもあるといわれている。
このようにイカ墨には、ほかの食品には見られないような優れた栄養成分が豊富に含まれているため、古くからも滋養強壮に用いられてきたというわけだ。「オリーブオイルをひとまわし編集部」より
翌日の便が真っ黒になるので、大腸癌か?とトイレでうろたえる方が多々
いらっしゃるようですよ(笑)
思い出して~、前日何を食べたかを・・・
・・・心して食してくださいね(笑)
お次は、かなり癖のある
沖縄県民のソウルフード、ヒージャー汁(山羊汁)をチャーミー!
いろんなお祝いの座に欠かせないお料理です。
特に家を新築した際のスラブ打ち(上棟式)後には、職人さん達の労をねぎらい、
また、親戚一同に新築のお知らせのため声かけし、ヒージャー汁(山羊汁)を振る舞うのが習慣です。
人間はこの世に生を受けた瞬間から、『衣・食・住』から逃れられません!!
沖縄ではこの三大要素の、人間が生活していく場『住』の部分の『家』を建てた事が何よりの幸として、
盛大にお祝いをすることが昔からの習わしとして現代にも根付いています。
そんな盛大かつ、大切なお席で振る舞われるのがヒージャー汁(山羊汁)です。
そんなヒージャー汁(山羊汁)の具材も、豚の中身汁と同じように、
ヒージャー(山羊)の内臓になっています。
ヒージャー(山羊)はお刺身もありますよ♪
少々、癖の強いヒージャー汁(山羊汁)にはふーちーばー(ヨモギ)が欠かせないトッピングになっています。
獣くさい山羊の香りを払拭してくれる・・・でしょう!!
そして、かなり油っぽいお汁ですが、そこにふーちーばー(ヨモギ)が
入ることで口当たりをさっぱりさせてくれるのです。
絶対に欠かせない大切な脇役です。
ヒージャー汁(山羊汁)も、ふーちーばー(ヨモギ)も癖のあるお味なので、
沖縄の人でも苦手という方が少なくないです・・・すみません・・・
そんなヒージャー汁も、やはり薬膳的効能があるようです。
まず、山羊の赤身肉は高タンパク、低脂肪、ナトリウム、
タンパク質、コレステロール、亜鉛、鉄、リン、カリウム等の成分が含まれており
ダイエット食とも言われているそうです。
また、昔からスタミナ・滋養強壮食として食されていた薬膳料理なのです。
しかし、とにかく油が多く、冷めるとお汁の表面に分厚い油の塊が浮きます。
よって、ヒージャー汁(山羊汁)と一緒に冷たい飲み物は避けた方が無難かも?
お腹壊しちゃうケースがありますので!
また、コレステロールも高いので
通風をお持ちの方
や
高血圧の方
は
食べ過ぎにお気を付けあそばせ(笑)
そして、最後にキョーーーレツ!!な、
沖縄県民のソウルフードチーイリチー(血炒め)をチャーミー!
私が最後にチーイリチー(血炒め)を食したのは、ン~~~何年前くらいだろ(笑)
私の家ではオジー、オバーがまだ健在の頃、山羊を2~3頭、牛を1~2頭、
ちかなって(養って)いました。
しかし、ある日学校から帰ってくるとお汁に変身していると言う事件が良く起こりました(笑)
あんなに優しい目をして、とても大人しく、毎晩、背中に猫を乗せて仲良く寝ていた、あの牛。
オジーとその親戚仲間達。しばらく人間に見えませんでした。悪魔以外の何者でもありませんでした(笑)
そんな日の夜は、親戚一同が我が家に集まり牛汁が振る舞われました。
今思えば、何かのお祝いだったと思います。
そして少し遅れて、レバー炒めのようなお料理が運ばれてきました。
見た目は本当にレバーです、タマネギやニラ、ニンニク等がふんだんに入った牛のレバー炒めだと思い込んで口にしました。
んっ?レバーよりやわらかい、というか、歯ごたえはほぼ無く、スフレより柔らかかった記憶。
???何だこれ?と悩んでいると、オバーが満面の笑みで、
「チーイリチー(血炒め)」よぉ!と。
!!!!オォォォーーー!!ノォ~ォォオオッーーー!!!!
と、私の思い話はこれくらいにして、
一般的に食されている「チーイリチー(血炒め)」は豚の血で調理されているようです。
ちなみに、ヒージャー(山羊)の「チーイリチー(血炒め)」もあるようです。
私の家では牛の血で調理されていました。タライに貯めた血を加熱し固めた後に、粗切りにして野菜と一緒に炒めた物でした。
なので、豚の血で調理されているという事を最近知り、味の違いが気になり、無性に食べたくなったのですが、
2017年の5月頃から県北部食肉協業組合(名護市食肉センター)の不適切な採血方法が原因で豚の血の出荷が止まり、
沖縄県内の食堂や居酒屋では供給停止になっています。
「イカ墨汁」や「山羊汁」は沖縄県のほぼ全域で食されていますが、
「チーイリチー(血炒め)」は主に金武町で食されています。
金武町民、並びに「チーイリチー(血炒め)」ファン、そして、それを提供している食堂や居酒屋さん大打撃です(泣)
しかし、地元新聞社から2017年の12月19日から8ヶ月ぶりに出荷が再会されるという記事を見つけ、
ちむどんどん(ワクワク)しながら金武町を訪れましたが、
「チーイリチー(血炒め)」専門店は閉まったままで、メニューから「チーイリチー(血炒め)」
が外されている店もありました(泣)
最後に・・・
以上、長々と沖縄三大ソウルフード(私の中で)を語らせていただきました中で、少々残酷な内容があったかと思いますが、ここで誤解しないで欲しい事があります。
沖縄県民は決して悪戯に奇をてらい、営利目的等で家畜を殺傷しているわけでは無いと言うことを。
沖縄の波瀾万丈な歴史上で、島国ゆえに食料事情が厳しく、又、世界大戦後の食料危機等の中で、
結婚式や、成年祝い、出産祝い、先述したスラブ打ち(上棟式)等の際に親戚一同や地域の皆さんとの絆を深めるために、
大事に飼育した家畜に感謝を込め、尊厳を抱きその命を頂いてきた歴史の名残です。
お祝いなどが無い日常では決して食べることは無かった、貴重なお料理だったのです。
特に豚は第二次世界大戦後、絶滅状態の危機を知りハワイの沖縄県人会の方々から80頭の豚が船に乗せられ海を渡り沖縄に寄与されたことがありました(泣)
当時の映像を見ました。県民達は船から降ろされる豚たちに駆け寄ってとても嬉しそうにはしゃいでました。
涙が出ました。
沖縄県民にとって豚がどれほど貴重な存在だったかを一見で理解できます。
中国でも、ヨーロッパでも豚を家畜にしてきた地域では、血を食べることは、当たり前のことのようです。
有名なところでは、ドイツのブラッドソーセージ。これは普通のソーセージなんかより、お高めの値段で販売されているそうです。
台湾では、血と餅米を固めた豬血糕があります。これは、煮物の具として良く出てるそうです。
沖縄では「豚は鳴き声以外は全て食す」と言われます。※実際には爪や歯、骨は食しませんが・・・
貴重な家畜を余すことなく食する方法として、チーイリチーが作られてきたわけですね。
沖縄の食文化に改めて関心させられます。
これからも大事に守っていきたい文化です。
沖縄県民、特に金武町民のソウルフード「チーイリチー(血炒め)」、一刻も早い復活を切に願います!!
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