十六日祭「ジュウルクニチ-」何?沖縄の3回目のお正月って本当?!

はいたーい皆さん!
沖縄にはお正月が3回あるのをご存じですか?(^m^)
・新暦の1月1日(元旦)
・旧暦の旧正月
・十六日祭「ジュウルクニチ-」(2023年は2月26日)
沖縄は、イチュナサンドー(忙しいヨー)

沖縄の正月 其の1、言わずとしれた「新暦の1月1日」元旦ですね

正月(しょうがつ)は、各暦の年始め(新年を迎える月)のことである。
文化的には旧年が無事に終わったことと新年を祝う行事。正月飾りをし、正月行事を行ったり御節料理を食べたりして祝う。
日本では、1月1日の元日のみを国民の祝日としているが、少なくとも3日までの「正月三が日」は仕事が休日になるところが多く、事実上の祝日となる。
かつての正月は、お盆と同じく、祖先の霊を呼び、慰霊する行事だった。それが次第に分化し、新年のお祝いと、一年の無病息災を願うものに変わっていった。

ーWikipediaーより

1972年の本土復帰後に内地文化がどどっと押し寄せてきましたね。
本土復帰以前は大晦日(トゥシヌユル-)に「年越しそば」を食べる習慣は殆ど無かったです。
カバも「年越しそば」を食べるようになったのは大人になってからです^^
沖縄では大晦日(トゥシヌユル-)に食べるご馳走は、一般的に「ソーキ汁」でした。

ソーキ汁は「味噌派」と「醤油派」の2種類に分かれるのをご存じですか?

はい、ソーキ汁のソ-キとは、豚のあばら骨のことで、それと一緒に、
大根かシブイ(冬瓜)とくーブ(昆布)やチデークニー(人参)やお好みの葉野菜などが入ったお汁の事です。
(各家庭で具材は少々異なります)
沖縄県民のソウルフードです(笑)
面白いことに、沖縄県民の間でもこの「ソーキ汁」の味付けが
「味噌派」と「醤油派」に分かれるんですよ!
大体、南部地区(浦添以南)は「醤油派」が多いように感じます!
中部地区は「味噌派」が多い感じがします!
北部地方は・・・(^▵^;)・・・今度調査しておきます(^^)/

カバは中部地区住民で、もちろん!味噌派です。しかし、以前、南部地区にお住まいの方に
「ソーキ汁に味噌入れるの?気持ち悪!」
と言われたことがあります(;.;)
そんな事言わないで~!メッチャ美味しいですよ~!是非、試してみて~!!

大晦日に「年越しそば」を食べるという習慣は、本土復帰後にどどっと滝のように
沖縄に流れ込んできて、今ではまるで太古からあった風習のようになっていますが、
お正月、元旦に食す本土の「お雑煮」は、今だ、なかなか普及しませんね。
そもそも杵と臼で「餅をつく」という習慣も無いからかな?
沖縄のお正月の汁物といえば、やっぱり「中身汁」「いなむどぅち汁」「ソーキ汁」が
不動の地位にいます!!
なぜって!? 美味しいんです!沖縄の冠婚葬祭に欠かせない食材が「豚」様!
だからです!!
お汁物以外のおせち料理は様変わりしてきましたが
「中身汁」「いなむどぅち汁」「ソーキ汁」は不動です!!

 

沖縄の正月 其の2、2023年の「旧正月」は1月22日(日)                             中国の春節と同じ!

今年2023年の旧正月は1月22日(日)に当たります。
中国の春節も同じ1月22日(日)です。
もともと、沖縄の文化は中国から伝わった物が多いですが、
中国では、それはそれはど派手にお祝いをするようですね(*▿*)
沖縄の「旧正月」はそれとは少し性質が異なり、結構質素に行われます。
そもそも、新正月に株を奪われて、衰退気味な「旧正月」ですが、
沖縄の季候には旧暦がはまるんですよ!

沖縄では琉球王国の時代から、農作物の収穫や漁獲の周期とも関連がある旧暦で生活していました。沖縄の年中行事や地域に伝わる祭祀のほとんどは、現在でも旧暦に沿って行われています。
もともと旧暦の正月を祝っていた沖縄で、新暦の正月が定着するきっかけの一つとなったのが、日本復帰前に展開された「新生活運動」です。琉球政府は1956年、日常生活を見直して豊かな生活を築くことを目的に「新生活運動推進協議会」を設置。その一環で、お正月を新暦で祝う「新正月一本化運動」に取り組みました。
沖縄では現在でも、神仏への祈願のために新正月・旧正月の両方を行う家庭も多くあります。旧暦の年の瀬には、お正月用の食材やお菓子が並び、新正月ほどではないものの、市場やスーパーは買物客でにぎわいます。そして家庭では、神仏に正月飾りや盃を供えて家族の健康と繁栄を祈願すると共に、ささやかに新年を祝います。
漁業の盛んな地域などでは、潮の満ち引きと密接に関係している旧暦を現在も大切にし、旧正月を祝っています。その代表格が、沖縄本島最南端にある海人(ウミンチュ)のまち・糸満市。漁港では漁船に大漁旗を掲げ、大漁や航海安全を祈願します。浜比嘉島、宮城島、久高島、黒島などでも旧正月を祝う風習が残っています。

ーオリオンビール公式サイトよりー

「旧正月」は割と質素に行われていたようですね。
その訳は、その後に控えている
「とぅしびー(ウフスージ)」=「生年祝い」を盛大に行うためだったようです!
「とぅしびー」は、それはそれは結婚式と同様に盛大に行います。(金かかる^^;)
40年くらい前までは「山羊」を一頭潰して招待した親戚に「山羊汁」を振る舞いましたよ!
山羊を潰すときのオジーは「人間じゃネー!」と思いました・・笑笑笑

 

沖縄の正月 其の3、2023年の「ジュウルク二チー」は

2月6日(月)にあたります!

この「ジュウルク二チー」は、沖縄では「グソー(後生)の正月」です。
つまり「あの世のお正月」です。
宮古、八重山諸島や本島一部地域では「十六日祭」と呼ぶようです。呼び名に少~し違いがあります。
前にも記述していますが、沖縄はいまでも、旧暦で年間の行事ごとを執り行っている所は沢山あります。
沖縄独特の考え方だと思いますが、月暦で「旧正月」の日は「新月」
つまり、お月様は見えないんです。
その後の旧暦の1月16日は「満月」なんです!!
つまり、あの世とこの世の扉が開き、あの世とこの世が繋がる日。
あの世の一年の始まりの日=あの世の「正月」です。
それで旧暦の1月16日を「ジュウルクニチ-(16日祭)」と言い厳かにお祝いをします。
基本的には、シーミー(清明祭)と同じ感じで、お墓参りをします。
沖縄伝統の重箱とお菓子やお花、そして、絶対に忘れてはいけない、お塩、お酒、お水、お米(洗い米)、
等をお供えし、ウコー(お線香)を焚いて家族皆でお墓に手を合わせます!
ウートートー(尊い、尊い!御先祖様!)
あ~!最後にウチカビ!!忘れないでね~!!

 

正月が3回もある沖縄県民の学生たちに言いたいこと!!

「正月が3回あるからって、お年玉が3回もらえると思うな!」
お年玉は新正月の時だけですよ~!!
もしもらえても「ウチカビ」だはず~!笑笑笑

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